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自分サイズに仕立てる喜び!着物お仕立てでワンランク上の着こなしを実現

2025.03.19

こんにちは!「着たい人を、着る人に」まるやま・京彩グループです。


1.着物お仕立てとは?


着物お仕立てとは、反物から自分の体型に合わせて仕立てることを指します。既製品とは異なり、自分にぴったり合った着物は着心地が良く、美しく着こなせます。


着物をより快適に、そして上品に着こなすために、お仕立ての基本を理解し、自分に合った方法を選びましょう。


2.お仕立ての種類


着物のお仕立てには、大きく分けて以下の3つの方法があります。


2.1 フルオーダー

フルオーダーは、生地選びから採寸、デザインまで完全オーダーメイドで仕立てる方法です。自分の体型や好みに合わせて細かく調整できるため、最高の着心地を実現できます。


  • メリット: 完璧なフィット感、自由なデザイン選択
  • デメリット: 高価格、仕立てに時間がかかる
  • 価格相場: 仕立て代5万円〜10万円、生地代を含めると10万円〜数十万円

2.2 イージーオーダー

既成の型紙を使いながら、自分のサイズに合わせて仕立てる方法です。フルオーダーよりも手軽に利用でき、比較的リーズナブルな価格で仕立てが可能です。


  • メリット: フルオーダーより安価、仕立て期間が短い
  • デメリット: 完全なフィット感ではない、デザインの自由度が低い
  • 価格相場: 3万円〜8万円程度

2.3 反物持ち込み

反物持ち込みは、すでに持っている反物を仕立て屋に依頼する方法です。家にある反物を活かしたい場合や、こだわりの生地で仕立てたい方におすすめです。


  • メリット: 費用を抑えられる、お気に入りの反物で仕立てられる
  • デメリット: 反物の状態によっては仕立て不可の場合がある
  • 価格相場: 袷仕立て2万円~5万円、単衣仕立て1万5千円~4万円

3.お仕立ての流れ

3.1 採寸

正確な採寸が、美しい着姿を実現するために重要です。裄丈、身丈、袖丈などを細かく測り、体型に合った寸法で仕立てます。


3.2 生地選び

着物の用途や季節に合わせて生地を選びます。例えば、正絹はフォーマル向け、紬はカジュアル向け、ウールは冬用、麻は夏用など、それぞれの特徴を考慮しながら選びます。


3.3 仮縫い

仮の着物を作成し、サイズ感や着心地を確認します。必要に応じて修正を加えることができます。


3.4 本縫い

熟練の職人が細部にこだわりながら仕立てていきます。


3.5 仕立て上がり

仕立て上がった着物を受け取り、最終確認を行います。


4.費用の内訳と相場


4.1 費用の内訳

着物お仕立ての費用は、以下のような項目で構成されます。仕立ての種類や生地のグレードによって大きく異なり、選択する内容によって総額が変動します。特に正絹などの高級素材を使用する場合は、仕立て代以外にも付随する費用がかかることが多いです。一般的には、以下の要素が費用に影響します。


  • 生地代: 生地の種類や産地、ブランドによって価格が変動します。正絹や特別な染色技術が施されたものほど高価になります。また、反物の長さも影響し、大柄のデザインや模様合わせが必要な場合は追加料金が発生することもあります。
  • 仕立て代: 職人の技術料が含まれ、手縫い仕立てとミシン仕立てでは費用が異なります。一般的に手縫いのほうが高価ですが、その分仕上がりが美しく、長く着ることができます。
  • 裏地代: 袷仕立ての場合に必要な裏地の費用も考慮する必要があります。裏地にはさまざまな種類があり、正絹の裏地は高級感がありながらも価格が高めになります。ポリエステル素材の裏地を選ぶことで費用を抑えることも可能です。
  • その他の費用: 湯のし(生地を整える処理)、紋入れ(家紋を入れる加工)、ガード加工(防水・防汚加工)などのオプションを付けると、さらに費用がかかります。また、仕立て直しやサイズ調整を後々行う場合も追加料金が発生するため、事前に相談しておくと良いでしょう。

これらの費用を事前に把握しておくことで、予算を立てやすくなります。


4.2 具体的な価格相場

着物のお仕立て費用は、使用する生地や仕立ての種類、職人の技術によって幅広く変動します。特に正絹の着物は高額になる傾向があり、反物の質やデザイン、染色技術によっても価格が大きく異なります。また、手縫い仕立てとミシン仕立てでは仕上がりの品質や耐久性が異なるため、予算に合わせた選択が求められます。


例えば、フォーマルな場で着用する訪問着や留袖は、上質な正絹を使用することが多く、価格帯も高めになります。一方、カジュアルに着ることができる小紋や紬は比較的手頃な価格で仕立てることが可能です。また、浴衣やポリエステル製の着物は、メンテナンスが容易でコストを抑えやすいというメリットがあります。


以下に一般的な価格相場を示しますが、実際の費用はお店や仕立て方によって異なるため、事前に見積もりを取ることをおすすめします。


  • 袷仕立て(正絹): 8万~30万円(高級生地や特注デザインの場合はさらに高額)
  • 袷仕立て(ポリエステル): 3万~8万円(手入れがしやすく、初心者向け)
  • 単衣仕立て(正絹): 6万~20万円(春秋に適した一枚仕立て)
  • 単衣仕立て(ポリエステル): 2万~5万円(軽量で動きやすい)
  • 浴衣(綿): 1万~3万円(夏向けで涼しく、手軽に着用可能)

上記の価格には、仕立て代のほかに生地代が含まれていない場合もあるため、オプションや追加費用についても確認が必要です。特に紋入れや刺繍、特殊な柄合わせが必要な場合は、追加料金が発生することがあります。仕立てを依頼する際は、希望のデザインや用途を明確にし、見積もりをしっかりと確認することが大切です。


5.着物お仕立ての注意点

5.1 信頼できるお店選び

着物のお仕立てを依頼するお店選びは、仕立て上がりの品質だけでなく、安心して着物ライフを楽しむためにも重要です。


  • 実績と経験: 老舗の呉服店や実績のあるお店を選ぶ
  • 資格の有無: 和裁士の資格を持つ職人がいるかを確認
  • カウンセリングの丁寧さ: 自分の要望をしっかり聞いてくれるか
  • 料金体系の明確さ: 追加料金の有無を事前に確認
  • アフターケアの充実度: 寸法直しやクリーニングなどのサービスがあるか
  • アクセスの良さ: 通いやすい場所にあるかどうか

5.2 アフターケア

着物を長く美しく保つためには、適切なアフターケアが欠かせません。


  • 保管方法: 湿気や直射日光を避け、風通しの良い場所に保管しましょう。
  • クリーニング: 着物専門のクリーニング店を利用し、汗抜きや丸洗いを定期的に行いましょう。
  • 染み抜き: シミがついたら早めに専門店で対処しましょう。
  • 寸法直し: 体型の変化に合わせた調整が可能。仕立て直しの際には、仕立て方や生地の状態を考慮し、適切な方法を相談しましょう。

また、着物を長期間保管する場合は、年に一度は陰干しをして湿気を飛ばすと、カビや変色を防ぐことができますよ。


6.まとめ

着物お仕立ては、自分にぴったりの着物を作る特別なプロセスです。フルオーダー、イージーオーダー、反物持ち込みの3つの方法があり、それぞれの特徴を理解して選ぶことが大切です。


また、費用やお仕立ての流れを把握し、信頼できるお店で依頼することで、より満足のいく仕上がりになります。自分だけの着物を仕立てて、ワンランク上の着こなしを楽しみましょう。


まるやま・京彩グループでは、着物好きの皆さんがステキな着物ライフを送れるよう、お役立ち情報を発信していきます。


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