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着付けのおはしょり完璧ガイド|長さ調整から綺麗に見せるコツまで
2025.04.09

こんにちは!「着たい人を、着る人に」まるやま・京彩グループです。
「着物を美しく着こなすためのポイントの一つ、それが「おはしょり」です。
でも、「おはしょりが長すぎてだらしなく見える」「左右のバランスが崩れる」「斜めにヨレてしまう」など、着付け初心者さんにとってはなかなか手ごわい存在でもありますよね。
おはしょりの基本から整え方、着物の種類別のポイントまで丁寧に解説。
どんなお悩みもこれを読めばスッキリ解決!あなたの着物姿をより美しく仕上げましょう。
目次 [hide]
1.おはしょりとは?基本の「き」

おはしょりとは、着物の余分な丈を腰でたくし上げた部分のこと。裾線が足首あたりにくるよう調整するため、ほとんどの着物で必要な工程です。
おはしょりには、単なる布の処理だけでなく、
- 着姿のバランスを整える
- 着崩れを防ぐ
- 格式や印象を演出する
など、多くの役割があるんです。
ちなみに、浴衣や一部の既製品、子供用着物などにはおはしょりがないことも。逆に、振袖・留袖・訪問着・色無地などのフォーマル着物では、丁寧なおはしょりの処理がマナーとされています。
2.おはしょりが担う7つの役割

おはしょりは、ただ「余った布を折る」だけではありません。実は、こんなに多くの働きがあります。
- 丈の調整(身長に合わせて裾を整える)
- 着崩れ防止(布の重みが安定感を生む)
- シルエット調整(全体のラインがすっきり
- 裾の保護(摩擦や汚れから守る)
- 体温調節(空気層による保温・通気)
- TPO演出(場に応じた印象コントロール)
- 格式の表現(格の高い着物ほど丁寧に)
たとえば、フォーマルな場ではおはしょりを短めにして、きちんと感を演出。カジュアルシーンでは動きやすさを優先して、少し長めに調整することもあります。
3.理想的なおはしょりの長さとは?
目安として、おはしょりの理想的な長さは約4〜5cmとされています。ただし体型や着物の種類によって調整が必要です。
- 小柄な方:短めにするとバランス良く
- 背の高い方:やや長めでもOK
- 振袖の場合:華やかさを出すために5〜7cmにすることも
帯の高さや厚みによってもおはしょりの見え方は変わります。着物全体のシルエットと合わせて調整するのがコツです。
4.着物の種類別・おはしょりの整え方
着物の種類によって、おはしょりに求められる印象が少しずつ異なります。以下を参考にしてみましょう。
振袖
- 長さの目安:5〜7cm
- 袖が長い分、おはしょりもやや長めにして華やかさを演出
- 帯結びのボリュームとのバランスを意識
留袖
- 長さの目安:4〜5cm
- 格式が高いため、端正に。おはしょりは短めですっきりと
- 左右の高さを正確に整えることがポイント
訪問着
- 長さの目安:4〜6cm
- フォーマルにもセミフォーマルにも着られるため、場面に応じて調整
- 柄の出方にも注意して整えると見映えがUP
5.おはしょりを美しく見せる3つのコツ

美しいおはしょりは、着物姿をより上品に見せてくれます。初心者さんでも実践できるポイントをご紹介します。
- 斜めになっていないか鏡でチェック!裾と平行が基本です。
- 前後左右で厚みにムラがないよう、折り返す布の量を調整。
- 帯を締める前に一度整えておくと、仕上がりに差が出ます。
水平ラインを意識する
幅を均一に整える
シワは都度リセット
6.着崩れ防止には小物を活用

せっかくきれいに整えたおはしょりも、動いているうちに崩れてしまうことも。以下の小物を上手に使えば、安定感がぐんとアップします。
- コーリンベルト:着物と長襦袢を固定してズレを
- 伊達締め:おはしょりを押さえてシワも抑えられる
- 補正用タオルやパッド:腰回りの段差を減らしてフィット感UP
「うまくいかないな…」と思ったときこそ、**小物の力を借りるのが◎**です。
7.よくあるお悩みQ&A
- 内側に折り込む or 腰紐をやや高めに結ぶことで調整できます。
- 腰紐の位置を下げて、たくし上げる布の量を増やしましょう。
- 腰紐の左右の高さがズレている可能性が。真っすぐ結ぶのがポイント!
Q. おはしょりが長すぎる…
Q. 短すぎて出ない…
Q. 斜めに歪んでしまう…
8.着付け教室で身につけると自信に変わる

本や動画で見ても、なかなか思うようにいかないのがおはしょり。でも、着付け教室で講師と一緒に学べば、自分に合ったコツがわかるようになります。
- 体型に合った補整方法
- 着物・帯とのバランス感
- 着崩れしにくい整え方
こういったポイントを直接学べるのは、やっぱり教室の魅力。興味のある方はぜひ、無料体験レッスンから気軽に始めてみてくださいね。
9.まとめ
おはしょりは、単なる布の折り返しではなく、着物姿の完成度を決める大切な要素。
- 適切な長さで
- 綺麗に整え
- 安定して保つ
これらを意識することで、着姿がぐっと洗練されます。ぜひ今回の内容を参考に、普段の着物ライフに活かしてみてください。
まるやま・京彩グループでは、着物好きの皆さんがステキな着物ライフを送れるよう、お役立ち情報を発信していきます。
着物の選び方や着こなしについて、もっと詳しく知りたい方は、ぜひまるやま・京彩グループの着付け教室、無料体験レッスンにお越しください。
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