着方レッスンコラム基本知識編
着物で年末の訪問を華やかに—訪問着で魅せる親戚や友人宅への上品なお出かけスタイル
2024.12.11
こんにちは! 「着たい人を、着る人に」 まるやま・京彩グループです。
年末は着物を着るのにいい時期です。この時期に着物を着ることを目標に、着付け教室への参加を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回はそんな方にピッタリの、訪問着の基本ルールと選び方を解説します。
1.訪問着を選ぶときの基本
訪問着は、反物を一旦着物の形に仮縫いし、全体の柄がつながる絵羽模様で装飾されたものです。
基本的に、重厚感ある色柄の物はフォーマルな場に、モダンで軽やかさのある色柄の物はもう少しカジュアルな場で楽しめます。着物のコーディネートは、それ自体が主催者や出会う相手への敬意につながります。選ぶ際はTPOやマナーを意識しながら選びましょう。
年末のご挨拶や社交的な意味合いが強い場合の選び方
着物を着る機会としては、年末のご挨拶や社交的な意味合いが強いパーティーなどがあります。この場合も相手に合わせるという基本は変わりません。
具体的には、上品で落ち着いた着物や帯を中心にコーディネートします。特に目上の方を訪問する際は、フォーマルな組み合わせを意識してください。色無地や派手過ぎない柄の着物に、上品な袋帯を合わせるのがおすすめです。
忘年会での選び方
忘年会、特に友達同士の集まりや同窓会などの場合、特に居酒屋などで出会う場合は、もう少しカジュアルな装いでもいいでしょう。ブーツやタートルネックのシャツを合わせるなど、和洋折衷スタイルなら、おしゃれしつつ防寒もできます。
会場がホテルなどの規模が大きい場合や、オフィシャルな意味があるパーティーなら、準礼装のコーディネートをカジュアルダウンするとちょうどよくなります。こういった場面は、本来のフォーマルシーンでは使いにくい着物を着られる格好の機会です。着物通らしいおしゃれを楽しみましょう。
2.訪問着に合わせる小物を選ぶ際のポイント
訪問着のコーディネートは着物や帯だけでなく小物も重要です。合わせる小物を選ぶときのポイントもおさえておきましょう。
半襟や伊達襟
訪問着に合わせる半襟は、塩瀬と呼ばれる種類が主流です。フォーマルな場では白無地または白無地に同系色の刺繍が入ったものを選びましょう。金糸や銀糸の入ったものもおすすめです。
忘年会などのカジュアルシーンでは、色柄物の半襟でも構いません。ただ、濃い色や派手な柄だと、普段着に合わせるイメージが強いため、TPOにそぐわない可能性もあることを覚えておきましょう。襟元を華やかにしたいなら、伊達襟を使うのもいい方法です。着物や帯の色味とうまくコーディネートしてみてください。
帯揚げや帯締め
帯揚げは綸子やちりめんが一般的です。ただ、ちりめんの柄物や総絞りの帯揚げは普段着向きのため避けた方が無難です。色は濃い物よりも淡い色合いまたは白の方が、品良いコーディネートになります。
帯締めは、フォーマルなパーティーなどの場合は、金糸や銀糸を使った豪華なデザインを合わせます。目上の人や主役がほかにいる式などに参加する場合は、控えめな色の物を選びましょう。
街歩きなど外出が含まれる用事の場合は、着物や帯に使われている色から選ぶと、統一感ある組み合わせができます。
草履やバッグ
草履やバッグも着物のコーディネートにおける重要要素です。フォーマルシーンで使うものは、以下の上品さを感じられる色合いから選びましょう。
- ・金や銀
- ・白やクリーム
- ・黒
バッグはハンドバッグやクラッチバッグを選ぶのが一般的です。草履と同じ色・素材の物だけでなく、着物や帯の色柄とそろえた物や、逆にアクセントのある物・パールビーズがあしらった物も合わせられます。
カジュアルなシーンなら特にこだわる必要はありません。より組み合わせを楽しみたいなら、着物の色柄と合わせるまたはあえて外すなどの工夫をしてみましょう。このとき、草履とバッグの色柄や質感を合わせると、個性的なコーディネートでもきれいにまとまります。
まとめ
年末は訪問着のコーディネートを楽しんで着られるまたとない機会です。また、着物で行事に参加することで、主催者や参加者の思い出を彩ることもできます。基本のルールを守りつつ、自分らしい組み合わせを楽しみましょう。
まるやま・京彩グループでは、着物好きの皆さんがステキな着物ライフを送れるよう、お役立ち情報を発信していきます。
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