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着方レッスンコラム基本知識編

男性浴衣の選び方ガイド!初心者でも失敗しないポイントとは?

2025.02.20

こんにちは!


「着たい人を、着る人に」


まるやま・京彩グループです。


夏の風物詩である花火大会では、男女ともに浴衣で参加する方も少なくありません。


「せっかくだからこの機会に浴衣を着てみよう!」と思っている男性もいらっしゃるのではないでしょうか。


今回はそんな方の役に立つ、男性浴衣の選び方を解説します。


浴衣のサイズ選び

浴衣も洋服と同じように、カッコよく着こなすには適切なサイズを選ぶことが大切です。まずは自分に合ったサイズの選び方をおさえましょう。


身丈の選び方

身丈、または丈は、浴衣自体の長さを指します。既製品の場合サイズタグが付いておりますので、そちらを確認してください。一般的には身長から26~28cm短い丈が基準です。スレンダーな体型なら、30cm近く引いた丈でもいいでしょう。


例えば、身長175cmの方の場合、適正サイズは149~151cm、スレンダーなら145cmが適正サイズとなります。浴衣は丈が長すぎるとだらしがなく、短すぎると動きにくくなります。カッコよく、動きやすく着こなすためにも、購入時は丈を必ず確認しましょう。


裄丈の選び方

柄丈は肩から袖までの長さを指します。腕を自然に下した状態で、手首の骨あたりまであるのが理想です。ここもまた丈が合っていないと袖が短いまたは肩が張って見えるなどのみっともない状態になってしまいます。また、丈が合っていないと動きにくくなるため、ここも身丈同様必ず確認しましょう。


袖丈の選び方

袖丈は浴衣の袖の長さです。20~30cmが標準ですが、好みに合わせて選びましょう。袖が長いと優雅な見た目と涼しい着心地を味わえます。短いと動きやすさが増すため、アクティブなコーディネートを楽しみたい場合や、活発な場面におすすめです。


浴衣のデザインと色

浴衣はサイズだけでなく色やデザインも重要です。自分に合った色や柄の選び方もおさえておきましょう。


迷ったら定番の紺色を

紺色は男性浴衣の定番カラーです。落ち着いた印象を与え、シーンを選ばず活用できます。コーディネートしやすいのもこの色の特徴です。


初めての浴衣や色選びに困った場合は、紺色の浴衣を選べばまず失敗しないでしょう。なお、派手な色はコーディネートが難しいため、浴衣や組み合わせにある程度慣れてからの挑戦がおすすめです。


柄の選び方

同じ色の浴衣でも柄によって印象は大きく異なります。


  • ・縞模様や格子柄などのシンプルな柄:初心者でも取り入れやすく、飽きが来ないため長く愛用できる。着痩せしたい場合にもおすすめ
  • ・派手なデザインや大柄:個性をアピールできるがコーディネートが難しく上級者向け

なお、同じ格子柄でも柄の大きさや線の色により印象が大きく変わります。柄の種類だけでなく、実際に合わせた時の印象を大切にするのが、コーディネートにおけるポイントです。


個性を出すアクセント

アクセントとして小物や帯の色を工夫することで、個性を出すことができます。例えば、帯に明るい色を取り入れることで、全体の雰囲気が引き締まります。帯留めや扇子などの小物も活用して、自分だけのコーディネートを楽しみましょう。


帯の結び方とアクセサリー

着物は帯の結び方や小物の使い方によっても個性を演出できます。帯や小物の扱い方も覚えましょう。


まずは貝の口結びを覚えよう

男性の帯も女性同様、さまざまな結び方ができます。初心者者まず「貝の口結び」を覚えましょう。これは貝の口の様な形で結ぶ方法で、結び目が小さく動きやすいのが特徴です。


簡単ですが、しっかりと着物を固定してくれるため、着崩れを気にせず浴衣を楽しめます。慣れてきたら、ほかの結び方にも挑戦しましょう。


帯の素材と色

帯は同じ浴衣・結び方でも、素材や色によって印象が大きく異なります。複数の素材を用意しておくといいでしょう。初めて浴衣を着るなら扱いやすい化繊でできた帯がおすすめです。また、綿や麻も扱いやすく、浴衣に適しています。


色は白やグレーなら紺色はもちろん、ほかの浴衣に合わせやすいでしょう。デザインや模様にこだわるのもいい選び方です。どんな雰囲気で浴衣を楽しみたいか、考えながら選んでください。


小物の取り入れ方

浴衣をはじめとした着物は、同じコーディネートでも帯留めや扇子などで印象を大きく変えられます。例えば、シンプルな小物を合わせるとコーディネートに統一感を出せます。クリア素材などの涼しげなものを合わせれば、夏らしいコーディネートを作ることも可能です。


異なるデザインや素材のものを多数組み合わせるとごちゃごちゃしてしまうため、小物を合わせる際は統一感を意識しながらコーディネートしましょう。


足元のコーディネート

浴衣を着る際、おろそかにしてはならないのが、足元です。次は足元のコーディネートにおけるポイントを解説します。


足元は基本的に下駄を合わせる

浴衣を着る場合は下駄を合わせるのが一般的です。初めて履く場合は、鼻緒ずれを予防するためにも、鼻緒が柔らかい素材でできているものを選びましょう。下駄の形状が足にフィットするかも欠かさずチェックしてください。


また、長時間歩行する場合は、草履を選ぶのもいいでしょう。草履剥げたよりも安定感があり、軽くて扱いやすいです。


下駄や草履は素材や色によって印象が大きく変わります。例えば、木製なら伝統的で涼しげなイメージを、合成素材ならスタイリッシュな印象を与えられます。足元のコーディネートは、状況に応じて適切なものを選びましょう。


足袋の使用

浴衣は着物の中ではカジュアルな部類に入りますが、足袋を合わせればフォーマルな印象を与えられます。また、足元を清潔に保ち、鼻緒ずれから足を守る効果も期待できます。


フォーマルな場に浴衣で出ないといけない場合や、足元のトラブルが気になる場合は足袋を着用しましょう。なお、選ぶ際はサイズや素材に注意してください。


まとめ

男性の浴衣選びは、サイズや色・柄によって大きく印象が変わります。また、帯をはじめとした小物も、コーディネートにおける重要なポイントです。まずは落ち着いたコーディネートから挑戦する問いいいでしょう。


まるやま・京彩グループでは、着物好きの皆さんがステキな着物ライフを送れるよう、お役立ち情報発信をしていきます!


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