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着方レッスンコラム基本知識編

男性浴衣の選び方ガイド!初心者でも失敗しないポイントとは?

2024.08.07

こんにちは!


「着たい人を、着る人に」


まるやま・京彩グループです。


夏の風物詩である花火大会では、皆さんも浴衣を着て楽しみたいですよね。


でも、男性の皆さんの中には、どんな浴衣を選べば良いのか分からないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。


そこで今回は、初心者でも失敗しない男性浴衣の選び方についてお話しします。

この記事を読んで、ぜひ自分にぴったりの浴衣を見つけてくださいね。



1.浴衣のサイズ選び


まずは、浴衣のサイズ選びについてお話ししたいと思います。適切なサイズを選ぶことで、見た目の美しさと着心地が格段にアップします。


身丈の選び方

身丈は浴衣の長さを指します。多くの既製品の浴衣にはサイズタグがついており、その中で「丈(身丈)」に注目してください。 一般的には、身長から26~28センチ引いた長さが基準となりますが、細身の方は身長から29~30センチ引いた長さでも良いでしょう。


例えば、身長180cmの方は、152~154cmの身丈がバランス良く見えます。

適切な身丈を選ぶことで、動きやすさが増し、見た目も整います。 短すぎると動きにくく、長すぎるとだらしなく見えてしまうため、バランスが大切です。身丈が合った浴衣を着ることで、快適さと見た目の両方を兼ね備えた装いが実現します。


裄丈の選び方

裄丈は肩から袖までの長さです。裄丈が合っていないと、袖が短く見えたり、肩が張って見えることがあります。 腕を自然に下ろした状態で、手首の骨あたりまでの長さが理想的です。裄丈が短いと動きにくくなり、長すぎるとだらしなく見えてしまいます。


裄丈が適切であることは、見た目だけでなく着心地にも大きく影響します。特に、活動的な場面では、 動きやすさが求められるため、裄丈が重要なポイントとなります。裄丈が合った浴衣を選ぶことで、自然なシルエットと快適さを実現できます。


袖丈の選び方

袖丈は浴衣の袖の長さです。標準的な長さは20-30cm程度ですが、好みに合わせて選んでください。 袖丈が長いと風通しが良く、涼しく感じますが、短いと動きやすさが増します。用途や好みに応じて、最適な長さを選びましょう。


袖丈は見た目のバランスにも影響します。長めの袖丈は優雅な印象を与え、短めの袖丈は活動的な印象を与えます。 どちらを選ぶかは、着用するシーンや個々のスタイルに合わせて決めると良いでしょう。



2.浴衣のデザインと色



次に、浴衣のデザインと色の選び方について見ていきましょう。花火大会や夏祭りなどのイベントでは、自分の個性を出しつつ、周りと調和するデザインを選びたいですね。


定番の紺色

初心者には紺色の浴衣がおすすめです。紺色は落ち着いた印象を与え、どんな場面でも使いやすい色です。また、紺色は日本の伝統的な色であり、多くの人に好まれます。初めての浴衣選びには、失敗が少なく安心して選べる色です。


紺色は、他の色と合わせやすく、アクセサリーや帯とのコーディネートがしやすいのも特徴です。また、紺色は涼しげな印象を与えるため、夏のイベントにぴったりです。紺色の浴衣を選ぶことで、シンプルでありながらも洗練されたスタイルを楽しめます。


柄の選び方

柄の選び方も重要です。シンプルな縞模様や格子柄は、初心者でも取り入れやすいデザインです。大柄な模様や派手な色は上級者向けなので、まずはベーシックな柄から始めてみましょう。シンプルな柄は飽きが来ず、長く愛用できます。


柄を選ぶ際には、自分の体型や好みに合わせたデザインを選ぶと良いでしょう。縞模様や格子柄は、視覚的にスリムに見せる効果があります。また、細かい柄よりも大きな柄の方がインパクトがあり、個性をアピールすることができます。


個性を出すアクセント

アクセントとして小物や帯の色を工夫することで、個性を出すことができます。例えば、帯に明るい色を取り入れることで、全体の雰囲気が引き締まります。帯留めや扇子などの小物も活用して、自分だけのコーディネートを楽しみましょう。


帯や小物の色やデザインは、全体の印象を大きく左右します。シンプルな浴衣には、鮮やかな帯や個性的な小物を合わせることで、アクセントを加えることができます。また、帯や小物の素材にもこだわることで、より一層の高級感を演出することができます。



2.帯の結び方とアクセサリー



貝の口結び

初心者には「貝の口結び」がおすすめです。簡単に結べて見た目もすっきりします。貝の口結びは、名前の通り貝の口のような形をしており、結び目が小さくコンパクトにまとまります。これにより、動きやすくなり、見た目もスマートに見えます。

貝の口結びは、比較的簡単に覚えられる結び方であり、初めての方でも挑戦しやすいです。また、しっかりと固定されるため、長時間着用しても崩れにくいのが特徴です。練習して、自分で結べるようになると、さらに浴衣を楽しむことができます。


帯の素材と色

綿や麻の帯は涼しげで夏にぴったりです。初めての方には扱いやすいポリエステル素材もおすすめです。

ポリエステルはシワになりにくく、お手入れが簡単です。浴衣の色に合わせた帯を選ぶことで、全体のコーディネートがまとまります。例えば、紺色の浴衣には白やグレーの帯が合います。


帯の素材や色を選ぶ際には、季節感やシチュエーションを考慮することが重要です。夏らしい軽やかな素材や明るい色を選ぶことで、より涼しげな印象を与えることができます。また、帯のデザインや模様にもこだわり、全体のバランスを考えたコーディネートを楽しんでください。


小物の取り入れ方

帯留めや扇子などの小物を上手に取り入れることで、浴衣の雰囲気がさらにアップします。ただし、過剰にならないように注意してくださいね。シンプルなデザインの小物を選ぶことで、全体のバランスが取れます。また、涼しげな素材の小物を選ぶことで、夏らしいコーディネートが完成します。


小物を選ぶ際には、全体のテーマやスタイルに合わせたものを選ぶことが大切です。例えば、モダンなデザインの浴衣にはシンプルで洗練された小物を、伝統的なデザインの浴衣にはクラシックな小物を合わせると良いでしょう。また、小物の使い方一つで印象が大きく変わるため、細部にもこだわってコーディネートを楽しんでください。



4.足元のコーディネート



浴衣を着る際には足元も重要です。下駄や草履を選ぶことで、より本格的な浴衣姿を演出できます


下駄の選び方


下駄は足元を引き締め、涼しげな印象を与えます。初めての方には鼻緒が柔らかいものや、足にフィットする形状のものがおすすめです。

柔らかい鼻緒は足に優しく、長時間歩いても痛くなりにくいです。下駄を選ぶ際には、デザインだけでなく履き心地も重視しましょう。


下駄は、素材やデザインも豊富で、自分のスタイルに合ったものを選ぶことができます。


例えば、木製の下駄は伝統的で涼しげな印象を与え、合成素材の下駄は軽量で歩きやすいです。自分に合った下駄を見つけて、足元からおしゃれを楽しんでください。


足袋の使用

足袋を履くことで、よりフォーマルな印象を与えることができます。特にフォーマルな場に出席する際には、足袋を忘れずに。足袋は足元を清潔に保ち、下駄の擦れを防ぐ役割もあります。白い足袋は清潔感があり、どんな浴衣にも合います。


足袋を選ぶ際には、サイズや素材に注意して選びましょう。綿や麻の足袋は涼しく、夏の季節にぴったりです。また、伸縮性のある素材を選ぶことで、フィット感が向上し、歩きやすさも増します。足袋を取り入れることで、より一層の和装の魅力を楽しむことができます。



草履の選択肢

下駄の他に、草履も選択肢の一つです。草履は下駄に比べて安定感があり、長時間の歩行にも向いています。草履は和装にぴったりの履物であり、足元を引き立てます。草履を選ぶ際には、着物とのコーディネートを考慮して選びましょう。


草履の選び方も重要です。素材やデザイン、色など、浴衣とのバランスを考えて選ぶと良いでしょう。

例えば、紺色の浴衣には、白やグレーの草履が合います。また、草履の高さや形状も考慮し、自分に合ったものを選ぶことで、快適な履き心地を実現できます。



5.まとめ

今回は、男性浴衣の選び方についてお話ししました。


浴衣の選び方のポイントは、サイズ、デザイン、帯の結び方、そして小物の使い方です。初心者でも失敗しないためには、まずは基本を押さえて、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

自分に合った浴衣を選び、夏のイベントを思いっきり楽しんでください。



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