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着方レッスンコラム基本知識編

秋冬シーズン必見!大人の着物姿を温かく守る防寒術

2024.11.20

こんにちは! 「着たい人を、着る人に」 まるやま・京彩グループです。


秋冬の季節は、着物で外出する際に防寒対策が欠かせません。冷え込む日でも快適に過ごせる工夫を取り入れ、
四季を楽しみながら着物姿を美しく保つことができます。


今回は、大人の品格を損なわずに温かく過ごせる防寒術を4つのポイントでご紹介します。

1. 見えないところで防寒をサポートするインナーアイテム

着物姿を保ちながら防寒するには、見えない部分での工夫が重要です。
肌に近いインナーや内側の防寒アイテムで冷えから体を守りつつ、着物のシルエットを崩さないよう工夫しましょう。


保温性の高いインナーアイテムで冷え対策

薄手で温かい素材のインナーを選ぶと、見えない部分で暖かさを保てます。着物のシルエットを崩さず、着ぶくれしにくいので、おしゃれな印象もキープできます。また、吸湿性の高いインナーなら、長時間の着用でも蒸れにくく、快適です。

襦袢の下に腹巻きや薄手の長袖インナーを加えるのも効果的です。腹巻きは体の中心を温めてくれるので冷え性の方には特におすすめです。また、レギンスや薄手のタイツをインナーに取り入れることで足元の冷えも防げるので、安心して外出を楽しむことができます。


足袋用インナーソックスで足元の冷え対策

冬場は足元が冷えやすいため、足袋の下に重ねて履けるインナーソックスを活用するのもおすすめです。インナーソックスを加えることで足元の保温性が増し、寒い日も快適に過ごせます。さらに、冬専用の厚手足袋と組み合わせることで、見えない部分でしっかりと寒さ対策ができ、より高い保温効果が期待できます。


2. 着物に合う上品な羽織りものの活用

秋冬の着物ファッションには、着物の上から羽織れるアイテムが欠かせません。防寒性とおしゃれを兼ね備えた羽織りものを取り入れることで、外出時も暖かく過ごせます。季節感を演出するアイテムとしても活用できます。


コートと羽織の選び方

秋冬用の着物コートや羽織は、防寒性に加え、コーディネートの一部としても重宝します。ウールやカシミア素材のコートは保温性が高く風を通しにくいので冷たい風から体を守ってくれます。また、丈の長い道行コートや道中着など、着物全体を包み込むデザインは見た目もエレガントで、季節の装いをさらに引き立てます。


ストールやショールの活用

ストールやショールも、寒い日に手軽に羽織れる便利な季節のアイテムです。首元から肩にかけて暖かさをプラスでき、冷えやすい部分をしっかりカバーします。ウールやカシミア素材のストールは保温性が高く、着物との相性も良いため、ファッションとしても楽しめます。大判のストールなら、必要に応じて体全体を包むことも可能で、冷え込む外出先でも役立ちます。


防寒性のある羽織紐

羽織をしっかりと閉じて着られるように、暖かさを保つための羽織紐を使うのもおすすめです。特に冬用の太めの羽織紐を使えば、羽織が体に密着しやすくなり、冷気が入りにくくなります。色味やデザインも、着物のコーディネートに合わせて選べるため、さりげなく防寒を強化しつつ、おしゃれも楽しめます。


3. 携帯用の防寒アイテムを活用して寒さ対策を強化

携帯しやすい防寒アイテムを持ち歩くことで、必要に応じて温かさを調整できます。寒い日には、こうしたアイテムを活用することで、着物姿でも快適に過ごせます。


携帯用ミニカイロ

冷えを感じやすい腰回りやお腹に携帯用ミニカイロを忍ばせると、外出先でもすぐに温まることができます。ポケットや襦袢の内側に配置すれば、体全体が温まりやすくなり、寒い冬場でも快適さが増します。肌に直接触れないように、薄手の布で包んで使用することで、安全に防寒対策が可能です。


防寒性のある折りたたみクッション

寒い日には座る場所が冷たく感じるため、携帯できる折りたたみクッションを持ち歩くと便利です。帯の上にクッションを敷いて座ることで、帯や腰が冷えにくくなり、長時間でも快適に過ごせます。冬のお出かけには欠かせない便利なアイテムです。


4. 防寒性と品格を兼ね備えた着付けの工夫

着物の美しさを保ちながら、寒さから身を守るためには、着付けに工夫を凝らすことが重要です。ここでは、品格を損なわずに防寒性を高める着付けのテクニックをご紹介します。


襟元からの冷気を遮る上品な防寒テクニック

襟元から入る冷気を防ぐためには、重ね襟を活用するのがおすすめです。襟元の隙間をしっかりとカバーし、暖かさを保ちながら、上品な見た目を演出できます。色や素材のバランスを意識し、季節感のある落ち着いた色合いを重ねることで、品格のある装いが完成します。


袖口からの冷気を遮断する技

袖口からの冷えを防ぐために、薄手のインナーを袖の内側に仕込むと効果的です。動きやすさを損なわずに防寒ができるこのテクニックは、袖口から小物が少し覗くようにアレンジすると、おしゃれさも加わります。袖口の処理を工夫することで、暖かさと美しさを両立させましょう。


帯周りの隙間を作らない締め方

帯の巻き方や締め方にも防寒の工夫が必要です。体にフィットするように帯を巻き、隙間ができないようにすることで、冷気が入り込むのを防ぎます。さらに、帯締めをしっかりと固定し、帯周りの隙間をなくすことで、体温を逃がさずに暖かさを保てます。隠れた防寒アクセサリーを帯周りに取り入れるのも効果的です。 。


まとめ

秋冬シーズンに着物での外出を楽しむためには、工夫を凝らした防寒対策が重要です。インナーや小物で見えない部分を温めることから、季節にふさわしい羽織りもの、携帯しやすい防寒アイテムまで、様々な方法で快適さを確保しましょう。

重ね着スタイルやファッション性のあるアイテムを取り入れることで、暖かさと品格のある着物姿を実現できます。四季の移ろいを楽しむ大人の着物ファッションとして、上品さと快適さを両立させた装いで、秋冬の寒さを乗り越えましょう。


まるやま・京彩グループでは、着物好きの皆さんがステキな着物ライフを送れるよう、お役立ち情報を発信していきます。


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