着方レッスンコラム基本知識編
着物と帯はどうやってしまう?基本の畳み方とポイント
2025.02.19

こんにちは! 「着たい人を、着る人に」 まるやま・京彩グループです。
着物をきれいに着こなす技術と聞くと、着付けをイメージする方がほとんどかと思います。しかし、きれいな着物をいつまでも楽しむには、着方だけでなく管理方法も身につけておかなくてはなりません。
そこで本記事は、着物と帯を管理する際おさえておきたい、畳み方とそのポイントをまとめました。普段から着物を着る生活を楽しみたい、いつまでもキレイな着物を楽しみたいと考えている方は、ぜひご覧ください。
目次 [hide]
着物の基本的な畳み方:本だたみ

まずは着物の畳み方を解説します。着物を畳む際は思い切って広げられるスペースで行いましょう。基本となる本だたみは、以下の流れで行います。
1.着物の裾を右にして広げる
着物を広げたら、前身頃の部分を脇縫いを基準に折りましょう。次に衽(おくみ)と呼ばれる前身頃が重なり合う打ち合わせについている半幅の布を、手前に折り返してください。
2.上前の衿と衽を合わせて重ねる
次に左右の衿先を重ねます。衽の上に、反対側に残っている同じ形の部分をぴったり重ね合わせましょう。衿肩をきちんと折って、衿丈を伸ばしてそろえることで、きれいに畳めます。
3.背縫いで折る
衿を重ねて折ったら、次は着物を背縫いに沿って折ります。左右の脇縫いを合わせてください。きれいに折れていると、脇縫いがピッタリそろうはずです。なお、着物の中に空気が入っていると、フワフワしてしまいます。このような状態になった場合は、手で軽くなでてピッタリ合わさっている状態にしましょう。
4.左袖を袖付けの縫い目から折る
着物がきれいに背縫いから折れたことが確認できたら、左袖を袖付けの縫い目から折って後身頃に重ねます。袖の振りと脇をそろえるのがきれいに畳むポイントです。男物などの裄丈が長い場合は、袖の付け根よりも少し袖側で折り、後身頃の上に重ねるように畳みます。
5.身頃の丈を衿下からふたつに折る
次に身頃の丈を衿下からふたつに折ります。衿先を目安にして折り返すのがポイントです。着物を包むたとう紙のサイズによっては、3つに折り畳む場合もあります。身頃の丈を折ったら、着物を反対側に返しましょう。
そのあと、右袖を身頃に重ねて畳みます。なお、この工程は下側にある右袖を身頃の下に折る方法でも問題ありません。
6.たとう紙にしまう
畳み終わったらたとう紙に入れてしまいます。このとき、衿が折れ曲がらないよう注意しましょう。衿先が大幅にはみ出す場合は、内側へ折り込んでください。
帯の畳み方

着物の畳み方を覚えたら、帯の畳み方も身に付けましょう。なお、帯は袋帯と名古屋帯で畳み方が異なります。以下の特徴を確認して、適切な方法で畳んでください。
- ・袋帯:名前の通り袋状になっている帯。裏表があり一般的に4mほどの長さがある。二重太鼓をはじめとしたさまざまな折り方ができるのが特徴
- ・名古屋帯:垂れの部分は普通の帯幅だが体にまく部分は半分に折り半幅で仕立てられている帯。一重太鼓を結ぶ際に使われることが多い
次は、それぞれの畳み方を解説します。
袋帯の場合
袋帯をしまう際は、まず帯の模様が外側に来るようにふたつ折りにします。折り終わったらさらにふたつに折り、もう一度同じように折ります。折る際に帯の端と端をきれいに合わせて折るのがポイントです。
名古屋帯の場合
名古屋帯は袋帯に比べると工程が多いため、難しいと感じる方もいるかもしれません。慣れるまでは以下の工程を確認しながら作業しましょう。
- 1.表面を下にしてたれの部分を右側に置く
- 2.たれを手前側に三角に折り、左の方へ三角に折り返す
- 3.余った部分は重ねて折り返す
- 4.左右から内側に太鼓の模様に折り目が付かないよう注意しながら折る
- 5.ひっくり返して太鼓部分が折れていないか確認する
最初は難しいかもしれませんが、慣れれば簡単に畳めるようになります。あきらめずに、挑戦しましょう。
帯を畳むときのポイント
帯の装飾は太鼓の模様や刺繍です。これらに折り目が付いてしまうと、かなり目立ってしまいます。特に凝った模様や豪華な刺繍がある帯は、折り目などが目立ちやすいです。畳む際はこれらに折り目が付かないよう注意しましょう。畳む際に真綿などを挟んで保護するのもいい方法です。
まとめ
着物をきれいに着こなすには、着付けだけでなく畳み方をはじめとした管理方法をおさえておくことも大切です。着物や帯の正しい畳み方を覚えて、いつでもきれいな着物を着こなせるようになりましょう。
まるやま・京彩グループでは、着物好きの皆さんがステキな着物ライフを送れるよう、お役立ち情報を発信していきます。
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