着方レッスンコラム基本知識編
雪の日の着物はどうする?着物と足元を守るグッズをご紹介
2025.01.10
こんにちは! 「着たい人を、着る人に」 まるやま・京彩グループです。
年末年始をはじめとした寒い時期は、何かと着物を着る機会が多くなります。そんな時に気になるのが、雪による着物汚れです。水ジミや泥ハネが気になって、着物を着ていきたくても着れないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。
そこで、本記事は雪の日に着物を着ていく際注意したいポイントと、その対策に役立つグッズをまとめました。雪の日のお出かけ対策にお悩みの方は、ぜひご覧ください。
目次
雪の日の着物で気を付けるべきポイント
雪の日の着物は、普通の日とは異なるポイントに注意しなくてはなりません。まずは、雪の日に気を付けるべきポイントをおさえましょう。
雪による水ジミや泥ハネ
着物の中には雨雪に弱い絹などの素材でできているものがあります。これらが雪を吸うと水ジミができてしまいます。また、ポリエステルなどの水分に強い生地でも泥が付けばシミになります。
どの素材でも、水分や泥による汚れを防ぐための対策が必要です。降雪量や道の状態に合わせて、適切な対策を取りましょう。
足元の濡れや冷え
また、雪の日の着物姿で厄介なのが、足元の濡れや冷えです。洋服ならズボンをブーツに入れるなどの対応ができますが、着物は構造上同じような対策が取れません。水ジミや泥ハネ同様、着物専用の対策が必要です。
雪による水ジミや泥ハネを防ぐグッズ
雪による水ジミや泥ハネの影響を防ぐには、専用のグッズを用いましょう。寒い日にお出かけする際は、以下の物をご用意ください。
着物用レインコート
着物用レインコートは、雨雪による水分の影響から着物を守ってくれます。防水性の高い素材でできているものや、防水加工されているものがあります。大きく分けると一部式と二部式の2種類に分けられるため、それぞれのメリットとデメリットを考慮して選ぶのがポイントです。
- ・一部式:1枚仕立てで着脱が楽だが、自分のサイズにピッタリのものを選ぶ必要がある
- ・二部式:2枚仕立てで状況やコーディネートにより上だけ着る・下部分の腰の長さを調節するなどの調節ができる
一部式は着物の裾から1cmほど長めのものがちょうどいいといわれています。購入の際は着ていく予定の着物を着て試着するといいでしょう。
また、襟元は着物の衿に沿ったV字タイプや、道行のようなスクエアタイプがあります。コーディネートしやすい方を選びましょう。
ウールコート
着物用コートが手に入らない場合やフォーマルな場ではない場合は、厚手で水に強いウールコートを代用するのもいい方法です。洋服にも枠布にもあわせられるアイテムを使えば、個性的なコーディネートを楽しむこともできます。
足元の防寒対策
コート同様、足元も防寒対策が必要です。複数の方法が取れるため、状況やコーディネート・TPOに応じたものを取りましょう。
防寒草履や雪下駄
草履のつま先にカバーが付いている防寒草履は、雪の日で草履をはかなくてはならない場合に便利なアイテムです。同じようにカバーが付いている雪下駄もあります。なお、雪下駄はフォーマルな場では履けません。移動中だけ履くものにしておきましょう。
カバーは透明な物や鼻緒などと同じ材質で出来ているものなど、その種類もさまざまです。コーディネートの際は、カバーのデザインも含めて考えるといいでしょう。
ウレタン草履や草履・草履カバー
草履の冷え対策で忘れられがちなのが、鼻緒の形状です。鼻緒が草履の裏面に見えているタイプは、そこから雪の水分と温度が伝わり、足先を冷やしてしまいます。足先の冷えが気になるなら、ウレタン草履のような底が抜けていないタイプを選ぶといいでしょう。
また、普段履いてる草履・足袋用にカバーを用意するのもいい方法です。カバーなら取り外しできるため、いちいち履き物を変える必要もありません。履き物の用意をできるだけ少なくしたい方におすすめです。
ブーツ
フォーマルな場ではない、もしくは履き替えの余裕があるならブーツを使うのもいいでしょう。降雪量が多い場合、草履などで歩くと危険な場合でも、専用のブーツを用意しておけば転倒による汚れやケガを防げます。
なお、ブーツをコーディネートする場合は、金具のないものを選びましょう。着物の裾に金具が引っかかると、そこから破れてしまう恐れがあります。また、膝近くまである長さのブーツは着物だと履き替えや歩きを阻害してしまうため、避けましょう。
ブーツも着物用レインコート同様、実際に着物を着た状態で選ぶと使いやすいものを選べます。ブーツを履いていきたい場合は、着物と一緒に試着しましょう。
まとめ
雪の日の着物は普段より汚れやすいため、専用の対策が必要です。天候や足元の悪い日でも快適に過ごせるよう、事前準備はしっかりしておきましょう。ちなみに、専用グッズだけでなく、足袋などの替えがきくものも合わせて用意しておくと、より快適に過ごせます。雪対策の際は、合わせて用意しておきましょう。
まるやま・京彩グループでは、着物好きの皆さんがステキな着物ライフを送れるよう、お役立ち情報を発信していきます。
着物の選び方や着こなしについて、もっと詳しく知りたい方は、ぜひまるやま・京彩グループの着付け教室、無料体験レッスンにお越しください。
経験豊富なスタッフが、あなたにぴったりの着物選びをお手伝いします。