着方レッスンコラム基本知識編
着物で楽しむ年末年始—お正月のコーディネートと小物選び
2024.12.04
こんにちは! 「着たい人を、着る人に」 まるやま・京彩グループです。
年末年始は何かとお出かけの機会がある時期です。普段は洋服でも、この時期だけは着物を着る方もいるでしょう。
また、特別な時期だからこそ、着物に挑戦したい方もいるはずです。そこで今回はクリスマスやお正月の着物コーディネートに役立つ情報をまとめました。
目次
年末年始にピッタリのお着物
お着物の中には、年末年始だからこそ着られる柄があり、楽しいコーディネートができます。まずは年末年始にピッタリな着物はどんなものかをおさえましょう。
年末年始に着たい着物の種類
この時期は温かみと華やかさのある着物がよく選ばれます。12月末からお正月にかけて着用する着物をまとめると、以下のようになります。
- ちりめん(12月)
- 紬(12月・お正月)
- 色無地(お正月)
- 附下(つけさげ)(お正月)
- 小紋(お正月)
新年会や親戚の食事会など、華やかさが求められる場所では小紋を身につけましょう。礼服ではありませんが、程よい華やかさのある外出着として活用できます。カジュアルな場や初詣なら、紬がおすすめです。このほか、未婚であれば振袖も着用できます。
この時期だからこそ着たい柄
着物には季節の柄を使ったものもあり、その中には年末年始限定のものもあります。より年末年始を楽しみたいなら、以下の柄に挑戦するといいでしょう。
- 星
- 雪・雪輪
- クリスマス柄
- 更紗模様
- 唐草模様
- 鶴や亀
- 松竹梅
- 冬牡丹や椿などの冬の花
- 鳳凰
- 熨斗
- 宝尽くしや扇
クリスマスの時期はそれにちなんだ柄や異国情緒を感じられる柄がおすすめです。お正月は冬らしさやおめでたさを感じられる物を選びましょう。普段着られないような派手な柄も楽しめるのも、この時期ならではの楽しみです。
おすすめの色
冬なので落ち着いたモノトーンカラーや紫などもおすすめですが、あえてピンクなどの明るい色を選ぶ方もいます。
お正月の時は、紅白や常緑樹を思わせる緑もおすすめです。このほか、温かみが感じられる暖色系の色を活用するコーディネートもよくあります。
合わせる帯や長襦袢のポイント
帯は透け感のない物を選ぶのが基本です。着物の種類に合わせて選びましょう。暗めの色合いに合わせて選ぶとシックな印象にまとめられます。
反対色の色をあえて合わせて、レトロ感やポップな印象を与えるのも面白いコーディネートです。着物の柄に合わせて選ぶと、統一感を生み出せます。
長襦袢も着物に合わせて選びましょう。フォーマルな場では綸子・カジュアルな場ではちりめんの帯揚げがおすすめです。TPOに合わせて使い分けてください。
年末年始のお出かけにあると便利なグッズ
年末年始はこの時期だけのコーディネートができる一方、寒さも厳しい時期でもあります。防寒対策もしっかり行いましょう。お出かけの際、あると便利なアイテムについて解説します。
コートは着物用の物を合わせて
コートは着物用の和装コートや羽織がおすすめです。初詣などの外を歩くお出かけの場合は、ウールだと暖かく過ごせます。ウールはカジュアルな素材のため、合わせる着物もある程度カジュアルな素材の物を選ぶのが、コーディネートにおけるポイントです。
正装が必要な場合は、柄の入っていない道行コートを選んでください。なお、着物の場合コートを着ても襟足が出ているためどうしても寒く感じることがあります。この場合は、ショールなどを合わせて防寒しましょう。
手足は手袋と足袋で対策
手足が冷える場合は手袋や足袋で対策しましょう。
手袋は肘まである長いタイプだと、袖口から冷えが入り込むのを予防できます。インナーに七分丈のヒートテックなどを使うのもいい方法です。カジュアルな場面ならアームウォーマーを合わせて、あえて袖口から覗かせるコーディネートもできます。
足袋は裏起毛のある冬用タイプがあります。また、足袋の下に履くインナー足袋を活用するのもおすすめです。カジュアルな場面や街歩きをする場合は、ブーツを合わせてもいいでしょう。
オシャレしたいなら帯留めや草履にこだわって
季節感あるコーディネートをより楽しみたいなら、帯留めや草履にもこだわりましょう。例えば、松竹梅などのおめでたいモチーフや、その年の干支をデザインした帯留めを使うことで、コーディネートに年末年始らしいアクセントを与えられます。
草履をはく場合は、着物の色やデザインに合わせて選ぶとより統一感を演出できます。なお、初詣などのよく歩くシーンでは、低反発素材でできているものを選ぶと歩きやすいです。
このほか、バッグや傘などの色も着物に合わせてコーディネートすると、よりオシャレさを演出できます。
同系色の色がない場合は、クリーム色ベースのものや、暖色系なら金・寒色系なら銀のラメをあしらった物を選ぶといいでしょう。また、あえてビビッドな色を小物に合わせて、差し色にするのもいい方法です。
まとめ
年末年始はその時期ならではのコーディネートが楽しめる時期です。お出かけのシーンやTPOに合わせた装いを楽しみましょう。また、体調を崩さないためにも、防寒対策もしっかり行ってください。
まるやま・京彩グループでは、着物好きの皆さんがステキな着物ライフを送れるよう、お役立ち情報を発信していきます。
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