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着方レッスンコラム基本知識編

着物初心者でも安心!秋から冬へのお手入れ・収納・保管方法

2024.11.27

こんにちは! 「着たい人を、着る人に」 まるやま・京彩グループです。


秋から冬にかけては、湿気が少なくなる一方で、乾燥や寒さの影響が着物の生地にダメージを与えることがあります。
この季節特有の条件に合わせたお手入れ・収納・保管方法を知ることで、大切な着物を長く美しく保つことができます。
本記事では、初心者でも簡単に取り組める秋から冬に特化したお手入れと保管のポイントをご紹介します。

1. 湿気と虫を防ぐ!着物の風通しと虫干しのポイント

秋は湿気が少なくなり、着物のお手入れや虫干しに最適な季節です。以下の手順で、秋の終わりに着物を整えて冬支度をしましょう。


風通しと虫干しを同時に行う

着物は使用後、湿気や汗が繊維に残りやすいため、収納前に風通しを行います。秋の晴れた日に、風通しの良い陰で虫干しを行うことで湿気を飛ばしつつ、虫食いの予防ができます。着物ハンガーに掛けるか、平らな面に広げて風を通しましょう。


虫干しの注意点


・直射日光を避ける : 日光による変色を防ぐため、陰干しを徹底してください。

・たとう紙の状態を確認 : 古いものは交換し、たとう紙ごと広げることで通気性を保ちます。


湿気が減る秋の終わりに行う虫干しは、冬を迎える準備として最適です。


2. 着物収納準備と乾燥対策のポイント

冬は湿気が少なくなる一方で、乾燥による生地の劣化が懸念されます。適切な湿度を保ちながら収納準備を進めることが重要です。


ホコリとしわの除去

収納する前には、着物表面のホコリを柔らかいブラシで取り除きます。また、軽いしわがある場合は、あて布を使って低温でアイロンがけを行いましょう。


正しい畳み方

着物の型崩れを防ぐために、正しい畳み方を心がけてください。「本畳み」の手順を習得し、たとう紙に包むことで湿気やホコリから守れます。


適切な保管環境を整える

湿度50%前後をキープ:過乾燥を防ぐため、収納スペースに加湿器を使用するか、桐箱を活用するのがおすすめです。 静電気対策:冬は静電気が発生しやすく、絹などの繊維にダメージを与えることがあります。桐箱は静電気対策にも効果的です。

3. 着物の収納場所と環境の整え方

収納場所は、着物の状態を左右する重要な要素です。特に冬場は乾燥を防ぐ工夫が必要になります。


収納容器の選択


・桐箱 : 冬の乾燥や静電気対策に最適です。温度や湿度を適度に調整してくれます。

・プラスチックケース : 手軽ですが、湿気や乾燥対策を併用してください。


日光と通気性への配慮

直射日光が当たる場所や、通気性の悪い場所は避けましょう。冬でも日光による変色やカビのリスクは存在します。

4. 冬特有のトラブルを防ぐ長期メンテナンスのコツ

冬場は着物を着用する機会が減りがちですが、その間も定期的な点検や保管環境の見直しを行うことが大切です。


定期点検を忘れずに

冬の乾燥が進むと、生地が硬化しやすくなります。月に1度程度、収納から取り出し、状態を確認しましょう。湿度が下がりすぎている場合は、軽く風を通すことで繊維に優しく湿度を戻すことができます。


クリーニング

冬の間に着物を着用した場合は、汚れを放置せず、専門のクリーニング店に相談しましょう。クリーニング後は、乾燥を防ぐための防湿シートを併用すると良いです。


帯や小物の管理

帯や帯締め、帯揚げなどの小物も、冬の間に乾燥しやすくなります。収納ケースに湿度調整シートを入れることで、小物も良好な状態に保てます。


おわりに

秋から冬への季節の変わり目は、着物のお手入れや保管を見直す絶好の機会です。この時期特有の湿気や乾燥への対策をしっかり行うことで、大切な着物を安心して冬越しさせることができます。今回ご紹介した方法を取り入れて、季節ごとに着物を長く楽しんでみてはいかがでしょうか?


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