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着方レッスンコラム基本知識編

涼を呼ぶ夏の着物柄!季節を先取りするデザインと選び方のコツ

2024.08.21

こんにちは!


「着たい人を、着る人に」


まるやま・京彩グループです。


夏が訪れ、心地よい風を感じる季節がやってきました。そんな夏の装いに欠かせないのが、涼やかな印象を与える着物です。


今回は、夏の着物選びに役立つコツや、季節感を取り入れたデザイン、そして涼しさを感じさせるコーディネートのポイントを詳しくご紹介いたします。


暑さを楽しみに変える、素敵な夏の着物ライフを、ぜひご一緒に探ってみましょう。



1. 夏の着物と季節感の大切さ


夏の日本は、四季の中でも特に暑さが厳しい季節です。この季節に着物を楽しむためには、「季節感」を意識した選び方が非常に重要です。


日本の四季は、自然の移り変わりを色濃く反映しています。


そのため、着物のデザインや素材にも、季節ごとの特性を反映させることが伝統的な美意識とされています。夏の着物には、涼しさを感じさせる工夫が必要であり、柄や素材の選択がその鍵となります。


夏の着物の代表的な特徴として、涼やかな印象を与えるデザインが挙げられます。 たとえば、水紋や波紋といった水に関連する柄、風に揺れる竹、さらに梅雨の象徴であるアジサイのような花の柄は、夏らしさを感じさせます。

これらの柄は、視覚的にも涼しさを感じさせるだけでなく、着物を着る人にも、夏の季節感を楽しんでもらうことができます。


また、夏の着物に使われる素材も季節感を強調する要素の一つです。通気性が良く、涼感を保てる素材が好まれる夏の着物には、麻や絽(ろ)、紗(しゃ)などが使用されます。

これらの素材は、肌に張り付かず、軽やかで快適な着心地を提供するため、暑い夏でも涼しく過ごすことが可能です。特に、絽や紗はその透け感からも涼しさを演出するため、見た目にも快適さを伝えることができます。


季節感を重視した着物選びは、単に見た目の美しさだけでなく、夏の暑さを乗り切るための実用的な意味も持っています。正しい素材や柄の選択は、着る人に快適さを提供し、同時に日本の四季折々の美しさを反映するものとなります。

2. 涼を呼ぶ夏の着物柄


夏の着物に選ばれる柄には、日本の伝統的な意匠や自然の美しさを表現したものが数多くあります。これらの柄は、見た目に涼やかさを感じさせ、夏の暑さを和らげる効果があります。


以下に、特に夏らしさを感じさせる代表的な柄をいくつか紹介します。


1. 水紋柄

水紋柄は、水の表面に広がる波紋をモチーフにしたデザインで、涼やかな印象を与えることから、夏の着物に最適です。


この柄は、水が持つ清涼感や透明感を表現しており、見た目にも爽やかさを感じさせます。日本では、古くから夏の象徴として親しまれており、水の持つ力強さと静けさを同時に表現することができます。 水紋柄は、暑い夏の日にも涼やかな風を感じさせる効果があり、見た目にも心地よい着物として人気があります。


2. 竹柄

竹は、日本の夏を象徴する植物であり、涼しげでしなやかな印象を与えます。その成長の早さや、真っ直ぐに伸びる姿から、竹は生命力や希望の象徴とされます。 竹の柄は、夏の着物に取り入れることで、清涼感と共に、日本の自然の美しさを感じさせることができます。


また、竹の葉や節をデザインに取り入れることで、よりリアルな自然の風景を描き出すことができ、着物全体に自然の息吹を吹き込むことができます。


3. アジサイ柄

アジサイは、梅雨の季節を象徴する花であり、その淡い色合いとしっとりとした美しさが特徴です。


アジサイの柄は、雨に濡れた風情を感じさせ、涼やかな印象を与えるため、夏の着物にぴったりです。特に、雨の日に着る着物としてアジサイ柄を選ぶことで、梅雨の季節を楽しむことができます。


また、アジサイの柄は、着物全体に柔らかな色調を与え、女性らしさと上品さを引き立てる効果があります。夏の着物にアジサイ柄を取り入れることで、雨の多い季節でも、華やかさと涼しさを同時に楽しむことができます。


4. 扇子柄

扇子は、夏の暑さを凌ぐための伝統的なアイテムであり、その形状や動きからも涼を感じさせる象徴です。扇子柄は、古くから夏の着物に取り入れられており、その優雅なデザインが、着物全体に風情を加える役割を果たします。


扇子は、実際に涼を取るための道具でありながら、その美しい形状や色彩から、装飾品としての役割も果たしています。


夏の着物に扇子柄を取り入れることで、涼しさを視覚的にも演出し、伝統的な日本の夏の風物詩を楽しむことができます。


3. 夏の着物デザイン選びのコツ


夏の着物を選ぶ際には、柄や素材だけでなく、デザイン全体のバランスが非常に重要です。


特に、色合いやコーディネートを考慮しながら選ぶことで、季節感を引き立て、より洗練された印象を与えることができます。


以下に、夏の着物デザイン選びのコツをいくつか紹介します。



1. 色合いの選び方

夏の着物には、涼やかで軽やかな印象を与える色が好まれます。


特に、淡いブルーやグリーン、白などの色は、清涼感を強調し、夏の暑さを和らげる効果があります。 これらの色は、視覚的にも涼しさを感じさせるだけでなく、肌に優しい印象を与え、全体のコーディネートを引き締める役割を果たします。


さらに、鮮やかな色彩を控えめにすることで、上品さを保ちながらも、季節に合った装いを楽しむことができます。


2. 柄の配置とバランス

着物を選ぶ際には、柄の配置やバランスが全体の印象を大きく左右します。


特に大きな柄が使われている場合、その位置や大きさに注意し、視覚的なバランスを保つことが大切です。 大きな柄は強いインパクトを持つため、デザイン全体が重たくならないように気をつける必要があります。


一方で、小さな柄が散りばめられたデザインは、統一感を持たせつつ、柔らかな印象を与えます。このような柄は、より落ち着いた雰囲気を演出するのに適しています。また、柄の配置は体型を美しく見せる効果もあるため、自分の体型に合ったデザインを選ぶことがポイントです。


柄の配置やバランスを考慮し、自分の体型や着物全体の雰囲気に合ったデザインを選ぶことで、より美しく着こなすことができます。


3. 帯とのコーディネート

夏の着物に合わせる帯は、軽やかで涼しげな素材やデザインを選ぶことがポイントです。


たとえば、透け感のある絽や紗の帯は、夏の着物にぴったりで、全体のコーディネートに統一感を持たせることができます。また、帯の色や柄も、着物との相性を考慮しながら選ぶことで、より洗練された印象を与えることができます。


帯と小物を工夫して選ぶことで、着物全体の印象が大きく変わります。細部までこだわったコーディネートで、夏の装いをより美しく、快適に楽しんでくださいね。



4.まとめ


夏の着物は、季節感を楽しむための素晴らしいアイテムです。涼やかな柄や素材を選び、バランスの取れたコーディネートを心がけることで、暑い季節でも快適に着こなすことができます。


水紋や竹、アジサイ、扇子といった柄は、夏の暑さを和らげる視覚効果があり、日本の夏の風情を楽しむことができます。


また、素材選びも大切で、通気性に優れ、肌触りが軽やかな麻や絽、紗などが特に適しています。さらに、帯や帯締め、帯揚げなどの小物との組み合わせにもこだわることで、着物全体の印象をより洗練されたものに仕上げることができます。


こうした細やかな工夫を凝らすことで、日本の伝統美を感じつつ、夏の着物を最大限に楽しむことができます。

夏の着物を通じて、季節の美しさを日常に取り入れ、豊かな時間を過ごしてください。


まるやま・京彩グループでは、着物好きの皆さんがステキな着物ライフを送れるよう、お役立ち情報を発信していきます。


着物の選び方や着こなしについて、もっと詳しく知りたい方は、ぜひまるやま・京彩グループの着付け教室、無料体験レッスンにお越しください。経験豊富なスタッフが、あなたにぴったりの着物選びをお手伝いします。