着方レッスンコラム季節編
着物の汗対策!おすすめの生地や暑さ対策の小物をご紹介
2024.06.05
こんにちは!
「着たい人を、着る人に」
まるやま・京彩グループです。
暑い季節になると、重ね着をする着物を楽しむことを悩みませんか。
着物を着てお出かけしたいけれど、帯を締めるから暑いし、汗をかいてしまう
汗をかいた後の、シミが気になるから、汗対策の方法があれば試したい
お洋服のように、自宅でお手入れができれば問題ないのですが、なかなかそうもいきませんよね。
今回は、着物の汗対策として、おすすめの生地や暑さ対策ができる小物をご紹介します。
1.着物の汗対策、おすすめの生地をご紹介!
着物の汗対策ができる、おすすめの生地をご紹介します。
①着物の汗対策、おすすめの生地「通気性のよい天然素材の生地」
着物の汗対策として「通気性のよい天然素材の生地」のものを選びましょう。
「着物の天然素材」と言われれば、「正絹」を連想する人が多いかもしれませんが、天然素材の着物は、他にも色々あります。
1)通気性のよい天然素材「綿(サラシ・ガーゼ)」
洗濯をするたびに肌触りがよくなり、通気性や吸水性にも優れているので、肌着にも使用されています。
2)通気性のよい天然素材「麻」
通気性に優れ、吸湿性もよく、自宅でも洗濯ができるので、夏に重宝される生地です。
表に着る着物だけでなく、肌襦袢や帯にも使用されますので、夏の季節を快適に過ごすことができます。
3)通気性のよい天然素材「絽(ろ)」
フォーマルな場に行く際に、おすすめの夏用着物の生地のひとつ「絽」です。
「絽目(ろめ)」と呼ばれる横縞の生地の布地で、とても透け感があることが特徴です。
生地の織りが横縞に見え、通気性が良いので、見た目だけでなく着る側も涼しく過ごせる着物です。
肌襦袢や帯もあるので、夏のフォーマル用の着物として揃えておくと、いざという時に困りません。
絽と同じように、夏用の着物におすすめの生地です。
絽は、横縞で透けるように見えますが、紗は柄以外の部分が透けるように見えます。
とても薄い生地ですので、通気性もとても良い布地です。
絽はフォーマルな場で着用しますが、紗は絽よりも少し格が落ち、カジュアルからセミフォーマルな場面で着用できます。
②着物の汗対策、肌着におすすめの生地「吸水性のよい木綿や、通気性のよい絽」
着物は、一番上に着る着物だけでなく、肌着である「肌襦袢や長襦袢」もあります。
一番下に着る肌着(肌襦袢)は、汗を吸いやすい「綿素材」のものがおすすめです。
タオルの補正は「大判のガーゼタオル」を使うことで、汗対策ができます。
肌襦袢の上に着る「長襦袢」は、風を通しやすい絽や、自宅で洗える長襦袢も販売されていますので、取り入れてみることをおすすめします。
③着物の汗対策、着付けに使う小物(道具)は?
着付けに使う小物も、通気性の良い「メッシュ地」の小物があります。
風通しもいいし、透ける素材の着物を着ているときも、小物が見えにくいので、夏用の着物を着るときは、揃えておくと涼しげに見えるのでおすすめです。
④着物の汗対策「着付けは涼しい部屋で」
夏の着物の汗対策は、着付けを始める前から始まります。
まずは、着物に汗が付かないように、涼しい部屋で着付けを始めましょう。
既に汗をかいているならば、汗を拭きとってから始めていきます。
下記で紹介する、小物を活用して汗対策をしましょう。
2.着物の汗対策、暑さ対策の小物をご紹介
着物の汗対策、暑さ対策ができる小物をご紹介します。
着物は洋服よりも暑いという印象がありますが、お洋服の時と同じように着物の時も暑さ対策をすることで、涼しく過ごすことも可能ですよ。
①着物の汗対策、暑さ対策ができる小物「冷却シート」
発熱した時に利用する「冷却シート」も、暑さ対策ができる小物(アイテム)です。
使い方は、着付けをする前に「脇の下や首筋に貼り」ます。
ただし、汗をかきすぎると接着面が不快になるというデメリットがありますが、肌を冷やすことで汗をかきにくくする効果があります。
②着物の汗対策、暑さ対策ができる小物「制汗剤」
制汗スプレーは、汗の分泌を抑え分泌量を減らす効果があります。
- 全身に噴射する スプレータイプ
- 塗るロールオンタイプ
- 汗を拭くシートタイプなど
シートタイプは、汗をかいた後にふき取り清涼感を得られるので、外出時に使用するといいかもしれません。
どのタイプも「清涼感を得られる」物が多いので、普段愛用しているものを利用してみてくださいね。
③着物の汗対策、暑さ対策ができる小物「保冷剤」
保冷剤を手ぬぐいやガーゼのハンカチで包んで、首筋や脇の下に当てれば暑さ対策ができます。
ただし同じ場所に長時間あてたり、直に肌にあてていると、凍傷になる恐れがありますので、注意が必要です。
④着物の汗対策、暑さ対策ができる小物「扇子やうちわ、ハンディファン」
外出する時の暑さ対策として便利な小物(アイテム)は、「扇子やうちわ・ハンディファン」です。
扇子やうちわは、昔から使用されている納涼グッズですが、近年では片手で持ち運べる小型の扇風機(ハンディファン)を使用している人も多くなりました。
ハンディファンは、うちわや扇子に比べて大きいですが、首からぶら下げて使用できるタイプもありますので、暑さ対策におすすめの小物(アイテム)です。
⑤着物の汗対策、暑さ対策ができる小物「日傘」
外出する時に、特におすすめの暑さ対策できる小物は「日傘」です。
室内や公園など、日陰の部分が多い時は、日陰で過ごせば暑さも和らぎますが、日陰が無い場合も多いので、日傘を使って日陰を作りましょう。
直射日光を避けることができますし、風が通れば涼しいですよ。
⑥着物の汗対策、暑さ対策ができる小物「首にガーゼ(スカーフ)を巻く」
暑い時に汗をかく場所は「首回り」の人も多いと思います。
その場合におすすめの小物(アイテム)が、首回りにガーゼタオル(スカーフ)を巻くことです。
衿元は、汗シミができやすい部分でもありますし、着物は衣紋を抜いて着るので、首の後ろに日焼けをしてしまいます。
首元にガーゼタオルを巻けば、衿元の汚れ防止になりますし、日焼けも防ぐこともできますよ。
3.着物の汗対策!着物や小物のお手入れ方法!
着物を着るときに対策をしても、汗をかいてしまいます。
着物に汗が付いたままだと、湿気でカビが発生する場合や変色することもありますので、なるべく早めの対応が必要です。
①着物の汗対策、汗をかいた時の対処法「汗の量が少しの場合」
お持ちの着物が、洗える着物ではない場合、できる限り早めに対処しましょう。
その方法は、下記になります。
- お湯につけて固く絞った濡れタオルで、汗が付いている部分を軽くたたく
- 一通り叩き終わったら、乾いたタオルで叩きながら拭く
- 着物ハンガーにかけて、風通しの良い場所で陰干しする
- お湯につけて固く絞った濡れタオルで、汗が付いている部分を軽くたたく
- 一通り叩き終わったら、乾いたタオルで叩きながら拭く
- 着物ハンガーにかけて、風通しの良い場所で陰干しする
- 着物の生地によって暑さ対策ができる
- 着物の着付けを始める前から、汗対策は必要
- 着物が汗で濡れたら、しっかりと対処を
タオルに水が残りすぎていると、着物に水のシミが残ってしまいますので、できる限り固く絞りましょう。
温かいタオルで押し洗いをすることで、皮脂が取れます。
お湯につけたタオルを絞ってから始めましょう。
②着物の汗対策、汗をかいた時の対処法「クリーニングで汗取り」
洗える着物や長襦袢・肌襦袢ではない着物の時の汗対策は「クリーニングで汗取り」です。
汗対策をできる限りしていても、近年の夏の暑さはどんどん厳しくなっています。
そのため対策をしていても思っていたよりも、大量に汗をかくこともあるでしょう。
そんな場合は「クリーニングで汗取り」をお願いしましょう。
ここでのポイントは「汗取り」をしてもらうことです。
なぜ「汗取り」をするのかと言えば、汗の中には「皮脂」があるからです。
皮脂は、クリーニングの「丸洗い」だけでは落ちません。
皮脂が残った状態で、そのまま保管すると、黄ばみやシミの原因となります。
古い着物を、久々に広げたときに、背中や衿元が黄ばんでいるのは「皮脂」が残っていることが原因です。
大切な着物を長く着るためには、普段からしっかりしたお手入れが必要ですので、汗を大量にかいた時や、衣替えをするときはクリーニングで汗取りをお願いしましょう。
お持ちの着物が、洗える着物ではない場合、できる限り早めに対処しましょう。
その方法は、下記になります。
タオルに水が残りすぎていると、着物に水のシミが残ってしまいますので、できる限り固く絞りましょう。
温かいタオルで押し洗いをすることで、皮脂が取れます。
お湯につけたタオルを絞ってから始めましょう。
4.まとめ
今回は、着物の汗対策として、おすすめの生地や暑さ対策ができる小物をご紹介しました。
暑い季節は、見た目が涼しげな着物で過ごしたいですよね。
しっかり汗や暑さ対策をすれば、見た目だけでなく着物を着ているあなたも、涼しく過ごすことができますよ。
簡単に始められる対策ばかりですので、試してみてくださいね。
当社では夏でも快適に着物で過ごせる、「汗対策グッズ」のお取り扱いもございます。
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