着方レッスンコラム基本知識編
【初心者必見】着付けに必要な物!選び方や揃える物を紹介
2024.03.20
こんにちは!
「着たい人を、着る人に」
まるやま・京彩グループです。
「着物を着てみたいけど、着付けをするために必要なアイテムがわからない」と思っている人は多いかもしれません。
これまで着物に触れる機会が少ないと、着物を着るために必要な小物や道具が分からないですよね。
また、着付けに必要なものを揃えても、使わない時の保管方法が分からず困ってしまいますよね。
そこで今回は、着付けに必要な小物(道具)や使わない時の収納方法をご紹介します!
目次
1.着物初心者必見!着付けに必要な小物とは?
①着物の着付けに必要なアイテム
着付けをするときに必要なアイテムをシーン別にご紹介します。
1.着物の下に着る物
・肌襦袢
・裾よけ
・フェイスタオル4~5枚
・足袋
・長襦袢
・半衿(長襦袢の衿に縫い付ける)
・衿芯(半衿を付けた長襦袢の衿の中に入れる)
2.着物の着付けに必要な小物
・腰紐(4~5本)
・コーリンベルト
・伊達締め
・着物クリップ(衿を止める)
3.着物の帯の着付けに必要な小物
・帯板
・帯枕
・帯揚げ
・帯締め
店舗やネットショップで購入ができますし、着物教室では独自の小物の販売もあります。
②着物を綺麗な状態で保管するためのアイテム
着物を綺麗な状態で保管するために必要なアイテムをご紹介します!
1.着物ハンガー
着物を脱いだ後に干すためのハンガーです。
着物を広げた状態で干せる伸縮するハンガーや、着物をたたんだ状態で干せるハンガーもあります。
2.洗濯ネット
肌襦袢や腰紐・補正タオル・足袋は、汗で濡れるので、使用後は洗濯が必要です。
ネットに入れて洗濯をすれば、他の洗濯物と絡みません。
3.たとう紙(畳紙)
着物をたたんで保管するための包む紙です。
和紙で作られているものが多く、通気性に優れハリがあり、昔から着物の保管に利用されています。
4.収納ケース
着物の収納には、昔から「桐タンス」が利用されています。
桐は防虫成分が含まれ、湿気を寄せ付けにくいという性質があります。
ですが、普通のタンスや収納ケースでも問題ありませんのでご安心くださいね。
着物を、たとう紙に入れた状態で保管できる大きさの収納ケースを選びましょう。
5.防虫剤
着物が「虫」に食われることもあります。
防虫剤も一緒に入れて収納しましょう。
②着物を綺麗な状態で保管するためのアイテム
着物を長持ちさせるため、自宅での着物の収納方法をご紹介します。
1.着物や帯・小物は、必ず風に通して陰干を
着物を脱いですぐに収納すると、着物の湿気が残り「カビ」が発生します。
着物や帯を日光に当てて干すと、色が落ちてしまいますので、日の当たらない風が通るところで干すことをおすすめします。
2.着物や小物はシワを伸ばしながら畳む
陰干しした着物や帯・長襦袢は、着る前と同じように畳みます。
洗濯後の肌襦袢や腰紐は、干すときにシワを伸ばしながら干せば、シワになりにくいです。
腰紐は、くるくる巻き、もしくは三角の形になるように折れば、次に使う時が楽ですよ。
3.タンスや衣装ケースに収納
タンスや衣装ケースに収納する時は「たとう紙」に包んでの収納がおすすめです。
たとう紙に着物の種類を書いておけば、取り出すときにわかりやすくなります。
帯もたとう紙に入れて、収納しましょう。
5.下駄・草履の収納
下駄や草履の収納は、陰干ししてから通気性の良い場所に保管します。
草履は、購入した時の箱に入れて保管すると、埃や汚れもつかないのでおすすめです。
6.小物類の収納
帯揚げや帯締めなどの小物類は、ひとまとめにして収納しましょう。
7.着物を収納した後は、年に2回ほど風通しを
着物を、衣装ケースや普通のタンスに収納する場合、年に2回ほど風を通すことをおすすめします。
風通しをすることで、カビの発生を防ぎ、虫食いの確認もできますよ。
2.着物初心者必見!着付けに必要な物の選び方
それぞれの着付け道具の選び方をご紹介します。
①着物初心者必見、着付けに必要なものの選び方「肌襦袢(下着)」
長襦袢の下に着用する肌襦袢は、下記の素材のものがあります。
・ガーゼ
・サラシ
・絹
・化学繊維など
肌襦袢は、下記のようなタイプがあります。
・セパレート…肌襦袢と裾除けが別のもの
・ワンピース…肌襦袢と裾除けが一枚になったもの(ファスナーやボタンで締める)
・スリップ…肌襦袢と裾除けが一枚になったもの、上下の素材が違うものもある
初心者の方は、ワンピースやスリップタイプがおすすめです。
他にも「体型補正」のできる肌襦袢も販売されています。
②着物初心者必見、着付けに必要なものの選び方「腰紐」
「腰紐」は、着付けの重要なアイテムです。
いろいろな素材の腰紐があります。
・綿・モスリン…滑りにくい、洗濯しやすい
・ポリエステル(化繊)…滑りやすい、洗濯しやすい
・ゴムベルト…サイズ調整がしやすい、長く使うと伸びる
綿やモスリン素材の腰紐は、汗を吸収しやすく、着物や肌襦袢・長襦袢を固定する時に使用すると、ズレにくくなるのでおすすめです。
ポリエステル(化繊)の腰紐は、滑りやすいですが、帯を結ぶ時の仮止めに使用すると、抜き取りやすいという、メリットがあります。
③着物初心者必見、着付けに必要なものの選び方「足袋」
サイズを合わせて購入したのに「きつくて苦しい」ということもあり、一番悩む小物ではないでしょうか。
足袋の選び方は、下記になります。
・足の甲が高い・幅が広い靴を履いている人は「ゆったり」タイプ
・足の幅が細い人は、幅が細め
・ストレッチ素材の足袋もあり
購入する前に、かかとからつま先のサイズを実際に計っておくと、選びやすいのでおすすめです。
足袋には、4枚と5枚のコハゼ(足袋を固定する金具)がついています。
・5枚…足首が見えにくい、フォーマル向き
・4枚…足首を覆う長さが短い、正座をするシーンに向いている
枚数によって、足首を覆う長さが変わるので、用途に合わせて使い分けることがおすすめです。
3.着物を着るときに必要な揃えるものをご紹介
①着物を着るときに揃えるもの「帯」
着物によって、締める帯も変わってきます。
・浴衣を着るときは、半幅帯
・普段の着物は、名古屋帯や半幅帯
・フォーマルでは、袋帯
帯は身体の中心にあり、着物をコーディネートする上で重要な役目があります。
帯揚げや帯締めは、着物と帯の間のアクセントになりますので、いろいろなコーディネートを試してみてくださいね。
②着物を着るときに揃えるもの「下駄・草履」
着物によって、履くものも変わります。
・浴衣や普段の着物の時…下駄
・フォーマル…草履
基本的には、浴衣の時の下駄は裸足で履きますが、近年では、下駄の時にも足袋を履いておしゃれを楽しむこともあります。
②着物を着るときに揃えるもの「下駄・草履」
場合によって揃えた方がいいものは「髪飾り」です。
普段の着物やお出かけの時は、和柄のクリップやかんざしで、簡単にまとめられるアイテムがおすすめです。
フォーマルの時は、シーンによって考えた方がいいかもしれません。
・自分が主役の時(二十歳の集い(成人式)や七五三)…華やかな髪飾り
・自分が主役ではない時・お呼ばれの時…使用しない、もしくは華美になりすぎない簪(べっ甲や真珠)やコームタイプの髪飾り
その場面にあった髪飾りを選びましょう。
4.まとめ
今回は、着付けに必要な小物(道具)や収納方法、小物類の選び方と、揃える物をご紹介しました。
・着付けに使う道具は、自分に合うものを選びましょう
・着物を長持ちさせるためには、収納方法も大切
着物は、フォーマルな場面では基本的なルールがありますが、普段の生活の中で着物を楽しむ場合には、自由な着方で問題はありません。
自分に合った小物(道具)で、着物を楽しみましょうね。